過去に浸る人は、現実逃避したいんだってさ。②

chigusa

2013年11月11日 22:48

前回までの話。

その続き。
(なんとしてでも、この呪縛からは今日で逃れねば!!!)



山内千草さん。

今回も結構ハードな舞台だったね。

私は頑張ってたかな?
頑張れたかな?


今となっては稽古漬けの日々が
遠い昔のように思えるから不思議だ。

さてさて、私の役どころの小夏さん。

稽古をやれどもやれども、
全然感覚がつかめなくて悩んでた。

小夏の置かれている状況とか、
その時の感情とか。
銀ちゃんとヤスの間で翻弄されて。
お前の気持ちはどうなんだ~?!って。

福永さんに良く言われたのは

「一本太い芯の通った女性。ぶれなきゃいい」

的なこと。

でも、わっかんないよ。
だって子どもができた女の気持ちなんて、
そんな気持ち考えたこともないし、体験したこともないし、
想像の範疇を超えていて、もうどーしたらいいのか
わっかんねーーーーっ!!!!!

って感じでした。

想像するっていうのも、
なんだかおこがましいというか、
実際に母になると決めた女性の強さを
果たして私が演じることができるのか?というプレッシャー。

連日連夜そのプレッシャーとの戦いでした。

考えてもらちがあかないので、
最終的にはちょっと放置。

それ以外の感情とかを作っていくことを中心に考えてました。

なのに、容赦なくコメディータッチの部分もあって、
感情を切り替えるのに結構必死で。

ふふふ。

泣いたり笑ったり怒ったり喜んだり。

とっても忙しい劇。


でも、そんなことを繰り返していく中で
一番大事かもなって思ったのは、
目の前の相手を感じること。

演劇は一人劇じゃない限り、
一人では完結しない。

舞台上には私以外の役者さんがいて、
それぞれの役をそれぞれ演じていて、
彼らの息遣いや感情を受け取って、
それに対して反応することが大事なのかなって。

一人で、この役はこうだから、
この場面ではこの感情で、こうやって表現する。

ガチガチに決めてかかって、
目の前の役者と息が合わなかったら
それは観ている側からしたら
妙な違和感になる。(・・・と思う)

だから、目の前の相手を感じること。
とても大事だなって思った。

私は基本待ちの姿勢で演技をしている。
自分から仕掛けるのは苦手なのだ。

けれど、今回は感情をぶつけないといけない場面があって
結構そこで苦しんだ。

そしてそれは、今後の課題でもある。

最低限の仕事をしつつ、
その時の自分の気持ちに素直になって演じることのできる、
そんな役者になりたいと、
山内さんは思うのです。

そんな役者になれる日が来るのかな~ッ?!

「でも、俺たち大部屋は、夢と希望を失わないもん!」

劇冒頭でのヤスさんの科白。
(実はこの科白がいっちゃん好きかも。笑)

私もヤスさんみたいにガンバロ~っと♪



蒲田行進曲、ありがとう!
好きな科白がたくさんあった。
最後には小夏も好きになれた。

無事に終えることができたのは
支えてくれた人たちのおかげ。

一緒にいいものを作りたい!と、
もがいて悩んで突き進んだ共演者たちのおかげ。

忙しい中、時間を作って観に来てくれた
お客さんたちのおかげ。

私はこんなにもたくさんの人たちに支えられていて、
一人じゃないんだーって思った。

本当に、本当に、本当にありがとーッ!!!
ばいばい、小夏~!!!







長文、お付き合いくださいまして
誠にありがとうございました!!!

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